夏草の匂い

兄弟無しの常として一人遊びが好きだったので、
子供の頃はよく近場の公園を走り回ったり、蟻の巣にグラニュー糖を落として遊んだりしていた。
巨大蛞蝓を手に乗せて走り回り、うっかり落とした所で車に轢かれてしまった悲劇。今でも忘れない。
友達になったつもりで頭に乗せていた蟷螂もいつの間にか行方不明となり、
帰宅後家の座布団の上でぺっちゃんこに潰れていて気詰まりな思いをした。
公園の木の下で膝に落ちてきた真っ黒い毛虫はうっかり手で叩き潰したし、
バケツに捕まえたイナゴたちは飼育小屋の網に躊躇なく突っ込んだ。ウサギがイナゴを食べる光景は衝撃だった。

楽しかったなあ。


ただ、今でも不可解な事がひとつだけある。

小学校に上がる前かどうだったかあまり覚えていない時分の出来事だが、
近くの公園でブランコを漕いでいた時の事だ。座ったままどこまで高く漕げるか夢中になっていたはずなんだけれど、
気が付いたら仰向けで引っくり返っていた。どうもブランコの柵を後ろ向きに飛び越えて芝生の上へ落ちたらしい。
あれっと思って起きてみたらどこも打っていないし、怪我もしていない。

辺りを見回して誰もいないので、その時は早く帰らなきゃと走って家に戻ったが、
単に寝てしまっただけなのか何なのか。昼寝は大嫌いだったので寝る事はまず無さそうなんだけども、人生最大の謎。

宇宙人が誘拐するとか言う話は信じるクチなのでちょっと期待している。

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