或る日

20130824_2
RefLomo-LC-A(2011.12.06)


ひっそり訪れた懐かしい街の喫茶店。
ここはいつもユリの花が飾られていて、琥珀を溶かしたような光に包まれている。
テーブルを囲むようにめぐらされた硝子扉にもその色が映えて、
内から輝く様子は通りがかりの往来から眺めるだけでも素敵だった。

頻繁に足を運んだ訳ではないので常連さんと肩を並べる事はなかったけれど、
よく晴れた日の夕暮れには西日が差し込んで、分厚い硝子でできたシュガーポットや、
その中に入っているコーヒーシュガーも淡く光っていたのを思い出す。


やっぱり初冬の寒さも北風も今の街とは比べ物にならないものだったな。

お店を後にして次の街を散策する頃には雨が降りはじめていたけれど、
だからおいしく味わったコーヒーがいつまでも暖かく感じられた。

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総裁

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