手鞠

20130620_2
Nikon F3


確か五月の終わりくらい、やわらかそうな緑色をした葉や花のかたまりの奥で
去年咲いたアジサイが黒っぽく立ち枯れてかすかな姿を見せていた。
秋も冬も春もそこにあったのに、新しい花の色付く頃にはすっかり消えてなくなっている。

毎年何気なく目にしている光景だけれど、引き際が粋でいいなと思う。

FC2トラックバックテーマ 第1681回「あなたに起こったホラーなできごと」


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ホラーだかフィアーだかテラーだか。


夜帰宅したら白いシャツの左胸にオケラがしがみついていた。
このとき右肩にお米5キロ担いで左手には沢庵をぶら下げていたんだけれど、
林や草むらを走り回って帰宅した覚えはない。
一体いつからしがみ付いていたんですかと。

別に怖がるほどではないものの、知らずに潰した場合を考えるとゾッとする。
あの、いかにも柔らかそうな茶色が。


去年はカマキリだった。


カンラン色

20130613_2
Nikon1 V1

U

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RefLomoLC-A

電線に黒い鳥が引っ掛かっていると思ったら、ウ。みんなウ。
ベカアアとか言う声をしていた。

〇八夏、祭囃子

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RefLomoLC-A

悪夢と踊る

その1:
人の行き交う街中、住宅街、高架下、川沿いで、線路沿いで、
気の触れたような危なっかしいのが自分だけを追い掛けてくる。笑いながら追い掛けてくる。
逃げるうちに遮断機の下りた踏切にぶつかったので直角に折れて全速力で走った。
抜け道を見つけて金網をよじ登り、有刺鉄線を跨いで飛び降り、
風景と化した人の流れをすり抜けてひたすら走る。昼下りから日没まで延々。
しかし何とか撒いたかなと思ってほっと前に向き直ると、大抵その方で待ち構えている。

ふと、周囲を見渡して目の合った通行人が、慌てて目を逸らすようにも見えた。



その2:
真剣で決闘をする事になり、団地の空き地に四人が集まった。
どうも義兄弟らしいもう一人と組になって二対二で鍔迫り合いの勝負をするそうで、
自分の手持ちは正宗だけれど、刀身の幅が二寸程に膨れて変だし、
見下ろした身なりが黒と緑のシマシマの和服なのでますます可笑しい。

そして、突然倒置法で語り出す中途半端な叙情詩みたいに勝負が始まった。

始まったはいいけれど一体何の必要があって戦っているんだろう。やっぱり解らない。
解らないなりに漫画みたいな有り得ない高さから斬り掛かって相手を倒したが、
妹だか弟だか解らない相方が倒れて死にかけている。
「幅広の刀って野暮ったいな」と思いながら敵討ちのつもりで残党を倒した。

自分も怪我をしたけれど、死にかけたのが心配なので駆け寄って抱いてやると、
「ありがとう、ありがとう」と喋りながら息絶え絶えに
血で何か呪文のようなものを地面につうつう描いている。
そんな喋る体力があるならダイイングメッセージとか要らんだろうと思いつつ、
苦しそうに涙を流しているので余計な事は言えない。どうにもならない。

しかしここでふと気付いた。
だらだら流れている血の色がサクラクレパスの赤と一緒だ。
赤と言うよりは赤ピンクの水彩絵の具。

腹の中で「何か違うなあ」と思いながらも死にかけの相方を見下ろすと、
赤ピンクの羅列をたくさん残し、うっすら微笑んで劇のように死んだのだった。

叩き起してやろうかと思った。



その3:
生半可にでかい風船のお化けが北野武と松本人志に入れ替わり立ち替わり化けている。
頭だけなのにぺちゃくちゃ喧しくて、近付くとヅラを被ったのや女装したのが目まぐるしく飛び出そうとする。
網の上でぷうと膨れた餅が大きくなったり小さくなったりするようにも見えて、目にうるさい。
いちどきに六つも七つも顔を持って喚いたりするのでだんだんむしゃくしゃして来た。

いつの間にか北野武だけになり、わんわん膨れたかと思いきや目からコンタクトレンズを飛ばしてきた。
拾ってみるとどう見ても一円玉なのにコンタクトと言い張る世界の北野。
自分で両目蓋から飛ばすくせに「それは返して貰わなきゃ困るよ」と言って
一円玉にしか見えないコンタクトの拾得・返還を逐一命ずる世界の北野。


やはり映画監督は違うなあと思った。




……そんなコース仕立ての夢を見たけれど、
それより前に生臭く惨たらしい夢を見てうんざりし果てていたのをぼんやり思い出す。
あんまりひどい体調不良で臥せっていると夢もねじくれるんだろうか。

風邪のキャラバン隊商は五月半ばくらいから喉に始まり身の丈数十センチを何往復かして、
つい数日前から吐き気と胃痛が居座って本式に体調を崩した。今はほぼ復活。


心当たりが無いのでみんな黄砂が悪いと言う事にしておきたい。
隣にぼさっと突っ立っていたら殴り飛ばしてやりたい。
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