トラックバックテーマ 第1550回「ペラペラになりたい外国語」

独語と露語の日常会話帳がそれぞれ一冊手元にある。

実践する機会は無いもののどちらも発音が美しい。
だから心中で単語の横に振られた片仮名の口語体を復唱したり、読み物として眺めている。

堪能になれたらいいなと考えるのはドイツ語。
例えば数字の二百は「ツヴァイフンダート」であって、
英語で言うハンドレッドをドイツではフンダートと発するのだね、と感心したが
ご当地の方々はこの発音に際する肺活量が並大抵ではない、と毎度思う。

因みにエイビイシイの「きらきらぼし」をドイツ語の発音で歌うと、
アー(A)ベー(B)ツェー(C)デー(D)エー(E)エフ(F)ゲー(G)。
いつも「ゲー」で鼻腔を無暗に振動させたくなって困る。
これは中学生時分に習った英語の先生による影響が大きい。

(ヴィンセント先生、カエルが潰れたような「ゲー」はまだ半死半生であります)
(未だに腹の中で潰し切れない自分などは一体どうすれば宜しいですか)

そして、Y(イプスィロン)で字余りになって断念してしまう。


そう言えば音楽の授業でシューベルト作曲「魔王」のLDを鑑賞して
ひと学年全員がちょっとした感銘を刻まれたのも忘れられない。
確かテノールかバリトンによる独唱であったと記憶しているのだが、
何とも言われないぶるぶるした動きと尋常でない鼻の拡がりと、
上半身だけばかに乗り出した変な佇まい。そして背後で淡々と演奏をしているピアニスト。
この二者の温度差が殊に強烈だった。

同時期に聴いた鉄道唱歌のドイツ語版があったら面白いだろうなと思うけれど、
ダークダックスの皆さんが「ぽっぽー」と汽笛を表現する部分はどうなるのだろう。

気になって仕方ない。

理不尽

時間が止まったまま終わらないような気さえしていた夏は踵を返してさっさと行ってしまった。
殴り込みをかけた秋も落ち着き無く駆け足をしていて、だから寒い。

ふと、学生の頃に御徒町で安く買った真っ黒い甚兵衛を思い出した。
背中に鬱陶しい龍が渦巻くばかりか本番の夏に羽織ってまもなく汗が噴き出すという、
納涼も何もあったものではない代物である。どうしてこれを夏に売っていたのか知れない。
悔しいから毎年夏が来るたび羽織ってみるけれど、その都度丸めては畳んで仕舞っていた。

しかし逆転の発想で羽織ってみたら暖かい。びっくりするほど暖かい。
私服にしている学生服の白シャツにばさっと羽織って、気分だけは夏のまま。
着膨れをして贅沢に過ごすのとは違い、袖を捲るのが一度で済む。快適でいいと思った。


そうして数日が過ぎ、風邪を引いた。
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